フィールドノート No.2287

 2025/5/21(水)

 カブ

 印西市の畑の脇に、アブラナにとても良く似た花が咲いていた(写真1)。直径10センチほどの円盤の脇から茎が伸びて(写真2)、黄色い四弁の花が咲いている。カブの花だ。円盤はカブの食用部分だった。じつは、アブラナとカブは同じ種の変種なので、似ているのも当然といえる。野沢菜、小松菜、白菜、青梗菜も、みんな同じ種の変種だ。原種は西アジアから北ヨーロッパに生えていたという。ちなみに同じアブラナでもセイヨウアブラナやカラシナは別種だ。

  • 写真1 カブの花。アブラナやカラシナにそっくりだ。
  • 写真2 中央に丸く見えるカブの食用部分の縁から何本も茎が伸びていた。
  • 写真3 葉が茎を抱くのはアブラナ、セイヨウアブラナに共通する特徴。カラシナは抱かない。
  • アブラナ Brassica rapa var. oleifera (アブラナ科)
  • カブ Brassica rapa var. rapa (アブラナ科)
  • ノザワナ Brassica rapa var. hakabura (アブラナ科)
  • コマツナ Brassica rapa var. perviridis (アブラナ科)
  • ハクサイ Brassica rapa var. glabra (アブラナ科)
  • チンゲンサイ Brassica rapa var. chinensis (アブラナ科)
  • セイヨウアブラナ Brassica napus (アブラナ科)
  • カラシナ Brassica juncea (アブラナ科)

(斎木健一)