フィールドノート No.2380

 2025/7/13(日)

 アシダカグモを運ぶツマアカクモバチ

 中央博物館敷地内で、自分の身体より大きなアシダカグモを引きずってはこぶツマアカクモバチに出会った。これから巣穴に運び込み、産卵するのであろう。クモは麻酔されて動けないが生きているために腐ることはなく、卵から孵った幼虫はこのクモを食べて育つ。クモバチの仲間は、1匹の幼虫のために1匹のクモを用意するという習性があるため、このクモ1匹だけで、1匹のツマアカクモバチが成虫になることになる。

    写真1 アシダカグモを運ぶツマアカクモバチ。
  • アシダカグモ Heteropoda venatoria (アシダカグモ科)
  • ツマアカクモバチ Tachypomplius analis (ベッコウバチ科)

(斎木健一)