フィールドノート No.2386

 2025/8/8(金)

 クワコ

 富津市にて。本種はカイコの原種となった種である。形は当然カイコによく似ているが、色は茶色で飛翔できることが大きな相違点である。養蚕は紀元前15世紀頃から中国で始まり、日本には1–2世紀ごろカイコとして伝わったとされている。このため、日本原産とされているカイコの品種であっても、日本産クワコより中国産カイコに遺伝的に近縁である。千葉県には執筆時点で、2軒養蚕農家がある。

    写真1 地面に止まっていたクワコ。
  • クワコ Bombyx mandarina (カイコガ科)
  • カイコ Bombyx mori (カイコガ科)

(樽宗一朗)