2007.3.17
第49回房総地学会談話会レジメ                          
「鳥の眼の視点」による博物館の地形展示
−企画展「山の科学画」の展示資料と展示手法ほか−
 
                        八木令子(千葉県立中央博物館地学研究科)
 
 従来博物館の展示になりにくいといわれる「地形」分野において、地形景観を主題にした鳥瞰図や地形模型など、「鳥の眼の視点」による展示資料の収集・製作を行ってきた。今回3月3日から開催されている企画展「山の科学画」を通して、これらの展示意図、展示資料の紹介、効果的な展示手法について解説する。また「嶺岡構造帯の地形模型」について、その製作と利用について紹介する。
 
1 春の展示「山の科学画」について
 
(1)展示の概要
 ・作者(五百沢(いおざわ)智也氏)紹介
 ・展示の経緯と中央博物館側の企画意図
 ・五百沢式地形鳥瞰図の特徴と描き方
 ・なぜこのような鳥瞰図を描くのか?
 ・どこが科学画なのか? 何を伝えるか、企画者の判断
 
(2)展示の見どころ・どのように見せるか
 ・展示の方針
 ・展示配列の方針
 ・解説の方法
 
2 嶺岡構造帯の地形模型について
 
 ・地形模型とは
 ・製作過程
 ・模型の利用例−地形を分類するとはどういうことか?
 ・博物館の展示資料としての地形模型