じざいかぎ【自在鉤】
囲炉裏の上に吊し,鍋や鉄瓶などをかける鈎で,かけた容器の位置が自在に上下でき,火力の調節を容易にしたもの。天井から吊られた筒棒と,その中に通した鉤棒,および鉤棒の高さを自由に固定する横木の仕組みからなる。竹製・木製のものや,鉄製のものなどがある。横木の部分は火除けの意味から魚など水に縁のあるものに象られたものも多い。昭和30年代の囲炉裏の消失と同時に姿を消した。
教師用解説