千葉県立中央博物館大利根分館
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2005年8月3日(水)
キャットフィッシュの干物


与田浦沿いの道路で、小型のキャットフィッシュが干物になっていました。以前、鹿島工業地域の防波堤でうち捨てられていたクサフグを思い出しました。

クサフグは毒があることと餌取りが上手なことから釣り人に嫌われますが、キャットフィッシュは、なぜ嫌われるのでしょうか。特定外来種に指定されたからでしょうか。毒もなく、蒲焼きにすればおいしい魚なのに・・・。

2005年8月1日(月)
クロノクロマメ?


与田浦近くの水田のあぜに植えられた黒豆の苗です。つまりクロは畦を意味します。以前は、ほとんどの水田で見られた光景ですが、草刈りの手間がかかることや、除草剤を使えないことで、すっかり少なくなってしまいました。

田のクロにまで手間をかけているこの田からは、きっとおいしい米が収穫されることでしょう。

2005年7月15日(金)
気味の悪い物体


博物館近く、佐原市中洲の水路で見つけた、周辺とはそぐわないピンク色の物体。そうです、スクミリンゴガイの卵塊です。タニシを大きくしたような巻き貝で、1981年、アルゼンチンから長崎・和歌山県に養殖用として導入されましたが、養殖業が廃れて野生化し、1986年には千葉県でも見つかりました。
東南アジアや九州では、水稲がこの貝の食害にあっているとのこと。ここではまだ食害の被害を聞きませんが、注意して見続けたいと思います。

2005年7月13日(水)
ハス増える


当館自然観察園の様子。2年前の4月、3本のレンコンを池に植えたのが始まりです。その年は3、4の花をつけ、昨年は60〜70本、今年は現在まで120
本を数えます。先輩のスイレンとうまく棲み分けてくれるといいなと思います。
ハスはまだまだ咲きますヨ。見に来てネ!

2005年7月10日(日)
中干し


博物館の隣の水田で中干しが始まりました。中干しは代かき・田植え以来水を張り続けた水田を、いったん水を抜いて干し、稲の株分かれ(分けつ)を止めるとともに、根に酸素を与える、米作りの重要な工程のひとつです。

この田はミズクサやオモダカ、ヒルのような生物も見られます。稲以外の生き物のいる水田を見て、少しホッとする気持ちになるのは、私だけでしょうか。

2005年6月22日(水)
カラスの子育て事情


博物館の庭のヌマスギに営巣していたハシボソカラス3羽が巣立ちました。親と同じ位の大きさに育ったのに、まだ口移しでエサを食べています。

どの世界も子育ては大変だ。

2005年6月20日(月)
恋の季節?ミシシッピアカミミガメ


夜店で売られているミドリガメがこのカメであることは広く知られるようになりました。先日、当館「カメの中庭」の池でこのカメのメスがオスの頭を何度もつつく様子が見られました。オスは首を引っ込めてその場にとどまったまま。これは繁殖期のディスプレーなのでしょうか?ご存知の方はご一報を。

なおカメの中庭にはクサガメ、イシガメも同居しています。ぜひご来館あれ。

2005年6月7日(火)
オオヨシキリを拾う


通勤途中の道ばたに、オオヨシキリが落ちていました。拾い上げましたが、すでに死んでいました。自動車とぶつかったのでしょう。野生動物にもルールを守った運転を心がけたいものです。

2005年6月1日(水)
セイタカシギあらわれる


午前8時30分ころ、JR鹿島線十二橋近くの水田で、セイタカシギの親子を見つけました。多くは旅鳥として通過していきますが、谷津干潟などでは、少数が繁殖していると聞いています。ここ水郷でも繁殖してくれているとよいのですが。