千葉県立中央博物館大利根分館 収蔵資料

 利根川高瀬船  (実物の1/5大の模型)


 利根川水系で活躍した高瀬船は他地方とは違って、大型で約600〜1200俵もの米俵を運んだものもありました。船の内部には日常生活ができるようにセイジと呼ばれる部屋が設けられ、船頭三〜四人で船を操っていました。
 この利根川高瀬船は、下総地方の村々や仙台などの東北諸藩からの年貢米を中心としたしょうゆや酒、たばこなどの特産物を江戸へ運びました。利根川をさかのぼった船は、関宿から江戸川を通って江戸へ入りました。