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企画展「祈りのこころ 祈りのかたち」 |
会 期 平成13年5月26日(土)〜7月1日(日) 午前9時〜午後4時30分 休館日 会期中は無休 会 場 千葉県立大利根博物館第3展示室 入場料 無料 展示解説会 5月26日(土)、6月30日(土) 13:30〜(事前申込は必要ありません。) |
人々は生きていく上でのさまざまな願いや希望を、身近な神や仏などへ託してきました。それは生活の主体であった地域の安全や繁栄、また家族の健康など多岐にわたる複雑な祈りの世界でした。 このような人々の祈りという内面の世界は、祭りや儀礼など各種の行事において、具体的な形として見ることができます。この度の展覧会は、そのような行事やさまざまな用具の形を通して、人々が何を願い、何を恐れ、何を穢れとして、それらとどのように関わってきたかを紹介します。 |
【もてなすかたち】 願い事をかなえてもらうために、神や仏に対して人々は季節の作物や酒などを供えるなど、さまざまなもてなしをし機嫌を取ってきました。また、神仏だけではなくて村へ災いをもたらす悪霊などへも、村内で猛威を振るわず穏便に通り過ぎてくれるようにともてなしてきました。ここではそのようなもてなしをする、さまざまなかたちを紹介します。 主な展示物:神饌、災い除け、小正月飾り、のし、水引き等 |
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小正月飾り | |
【おどすかたち】 悪霊などから村の安全を守るために、人々は異形のものや異常で尋常ではないものを村や家の入口に掲げ、不都合をもたらすものたちを威嚇してその進入を防いできました。ここではそのような悪霊が恐れるだろうと考えられていた異形のものを紹介します。 主な展示物:災い除け、蟹甲羅、天狗人形、猫絵、疱瘡除け、御札、お守り、人形送り、おびしゃ、五芒星等 |
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蟹甲羅 | |
【はらいながすかたち】 村の中や自分の身体についてしまった穢れを取り払うために、神聖なもので身体を浄めたり、人形などに穢れをのせてそれを身代わりにして流すことなどが行われてきました。そうすることによって、新たな活力が得られると考えられてきたのです。ここでは穢れを取り払う力があると考えられてきたものを紹介します。 主な展示物:茅の輪、流し雛、人形、虫送り、土偶等 |
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流し雛 | |
【神仏ののりもの】 村や家の安全や繁栄のために、神仏の降臨を願うことが多くあります。迎えた神や仏などを乗り物にのせ、それで町内を巡ったりして、その霊験にすがるわけです。また盆には先祖がまこも馬などによってやってくるとも考えられてきました。ここではそのように神仏をのせた乗り物を紹介します。 主な展示物:舟形神輿、幣束、盆舟、七夕馬、大山太刀、正月飾り、背負い観音等 |
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七夕馬 |