冠板(かんむりのいた) 小札に接する金具廻りのうち、栴壇板(せんだんのいた)・袖のみをいい、胸板・脇板・押付板(おしつけのいた)に対してはいわない。「栴壇板の冠の板」「袖の冠の板」というが、一般に「冠の板」というときは袖の場合をさす。また近世の籠手(こて)の最上端の蝶番(ちょうつがい)連接の三間の小片鉄も「籠手の冠の板」という。