大袖(おおそで) 古くは単に袖といったが、広袖・壺袖・当世袖などいろいろの形式の袖が出たので、古式を伝えた平面的大型の袖を大袖といい、この形式でやや小型のものを「中袖」などとよんだ。札板は六段から七段で、大鎧・胴丸・腹巻に具し、威儀的なので江戸時代には当世具足にも用いた。普通、懸緒・執加(しっか)の緒・受緒・水呑(みずのみ)の緒をつける。