平成15年度 - 千葉の県立博物館

平成15年度千葉県立博物館セミナー「千葉学講座」

【会場】
千葉県立美術館講堂
〒260-0024 千葉市中央区中央港1-10-1 / 電話 043-242-8311

【開催日】
平成15年7月19日（土）、8月16日（土）、9月20日（土）、
10月18日（土）、11月15日（土）、12月20日（土）
各日13:00～15:45（12/20は16:25まで）各講演75分間 12:30 受付開始

【定員】
200名（当日先着順) 聴講は無料です

平成15年度の講演内容

平成15年7月19日（土）
13:00～14:15	演題房総の化石花粉からみる地球環境100万年講演者奥田昌明（中央博物館研究員）
	房総丘陵に広がる氷河時代の地層から産する化石花粉について、その研究の様子を紹介しつつ、過去１００万年の地球環境の移り変わりを考察します。
14:30～15:45	演題英雄・怨霊平将門～史実と伝説の系譜～講演者榎美香（関宿城博物館上席研究員）
	平安時代、下総・常陸を根拠地とした平将門は朝廷に反旗を翻しました。今回史実よりも、人々の間で伝えられてきた将門伝説の系譜を探ります。

平成15年8月16日（土）
13:00～14:15	演題消え行く九十九里浜の植物達講演者由良浩（中央博物館上席研究員）
	日本有数の砂浜である九十九里浜に生息する砂浜特有の植物の生態と、それらの植物達が直面している危機についてお話しします。
14:30～15:45	■演題テレビのしくみを探る講演者松丸敏和（現代産業科学館上席研究員）
	テレビ放送50周年にちなみ、テレビの歴史やテレビ画像をつくるしくみなどについて、実験や実習をまじえてお話しします。

平成15年9月20日（土）
13:00～14:15	演題近代の教科書にみる伊能忠敬講演者青木司（大利根博物館上席研究員）
	日本で初めて実測による日本全図を完成させた伊能忠敬は、明治以降の教科書において、どのように取り上げられたかを探ります。
14:30～15:45	■演題下総板碑を考える講演者宮内速男（総南博物館長）
	中世の特異な石造文化財として板碑を紹介します。特に東下総地域特有の下総板碑に焦点を当て、その成立や変遷について考察します。

平成15年10月18日（土）
13:00～14:15	演題発掘された房総の中世社会講演者井上哲朗（房総風土記の丘上席研究員）
	千葉県内で発掘調査された主な中世の城、村、墓などの遺跡や出土遺物等を紹介し、古代末から近世初頭におきた社会の大変動について考察します。
14:30～15:45	■演題東上総地方の天然ガス井戸について講演者金田雅成（上総博物館上席研究員）
	夷隅・長生地域では、明治時代から家単位で天然ガス井戸を掘って利用し、現在に至っています。この民家ガス井戸の開発の歴史と利用状況について紹介します。

平成15年11月15日（土）
13:00～14:15	演題魚たちの巧みな子育て講演者川瀬裕司（中央博物館分館海の博物館研究員）
	魚の中には子育てする種がいます。スライドやビデオを交えて、魚たちの巧みな子育てを紹介し、その意義について考察します。
14:30～15:45	演題近代日本洋画の先駆者浅井忠の業績講演者米田耕司（県立美術館長）
	近代日本洋画界にあって、先駆的な役割を果たした洋画家浅井忠は、本県の佐倉藩の出身者であり、幕末・明治の動乱の中で、わが国の洋画の成立の礎となりました。浅井が果たした美術界での業績を中心にお話しします。

平成15年12月20日（土）
12:30～13:45	演題田園風景はどのように作られてきたか講演者笹生衛（安房博物館上席研究員）
	千葉県内の弥生時代から中世までの遺跡から、現在の田園風景ができるまでのプロセスを跡づけます。
13:50～15:05	演題房総における桶・樽をめぐって講演者福田久（房総のむら上席研究員）
	房総における桶・樽づくりの具体的事例をもとに、両者の構造上の違いに触れながら、それぞれの技術的な特徴について考察します。
15:10～16:25	演題石器時代の技術史－縄文時代と里山文化の誕生－講演者鈴木道之助（現代産業科学館長）
	今日、私たちの周囲にある里山の原点は縄文時代にあります。弓矢や森林伐採用の斧など縄文時代の新しい道具の発明とその発達、さらに環境との関わりについて紹介します。

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