平成21年度

平成21年度千葉県立博物館セミナー「千葉学講座」

【会場】
千葉県立中央博物館講堂
〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2 / 電話 043-265-3111

 

【日時】
平成21年10月31日(土)、11月21日(土)
各日13:30~15:30 (2講演各1時間)(13:00 受付開始)

 

【定員】
200名(当日先着順) 聴講は無料です

 

平成21年度の講演内容

平成21年10月31日(土)
13:30~14:30 演 題   舟から船へ−原始から近世までの日本船の変遷を探る−
講演者 横山 仁(県立関宿城博物館 上席研究員)
「ふね」は,原始・古代から現代まで漁業・輸送・観光などの手段として人々の生活に密接な関わりを持っていました。今回,構造的観点から丸太をくり抜いた部材で建造した「ふね」を「舟」,板材を組み合わせた「ふね」を「船」と捉え,構造の変化や社会に果たした役割をたどりながら,「ふね」と人々のつながりについて紹介します。
14:30~15:30 演 題   龍女建立−龍角寺古墳群と龍角寺−
講演者 糸原 清(県立房総のむら 上席研究員)
龍女により建立されたと縁起に記される龍角寺(印旛郡栄町)には,白鳳仏や文字瓦,龍信仰の品々などが今に伝わり,開基1300年の本年,御開帳が行われ,房総のむらでは展覧会を開催します。そこで,龍角寺建立の歴史的意義を印旛・埴生地域の考古資料から考えるとともに,その後の龍にまつわる信仰の姿をご紹介します。

 

平成21年11月21日(土)
13:30~14:30 演 題   千葉県立現代産業科学館のカメラコレクションについて
講演者 豊川公裕(県立現代産業科学館 上席研究員)
平成6年の開館以来,千葉県立現代産業科学館では収蔵資料の充実に努めており,その中には佐々木コレクションと小久保コレクションというカメラ関連のコレクション資料が含まれています。今回の報告では,秋に開催の収蔵資料展の紹介とあわせて,産業製品としてのカメラの発展のあゆみを,両コレクションを通して説明します。
14:30~15:30 演 題   棟札が語る里見忠義の思い
講演者 岡田晃司(館山市生涯学習課 主任学芸員)
社殿建築の際には棟札が記録されます。慶長19(1614)年に伯耆国(鳥取県)倉吉へ転封となった安房国館山の里見忠義は,伯耆国北条郷の八幡神社を再建し棟札を残しました。里見家歴代が安房国北条郷の八幡宮で行った事業の継承です。忠義が残した棟札には転封後の思いが綴られ,暗愚といわれた姿とは違う忠義の教養が滲み出ています。

 

事業主体

千葉県立美術館 / 千葉県立中央博物館・大利根分館・大多喜城分館・分館海の博物館 / 千葉県立現代産業科学館 / 千葉県立関宿城博物館 / 千葉県立房総のむら(指定管理者(財)千葉県教育振興財団)