平成25年度

「千葉学講座」は、県内の博物館の研究員等が実施している調査研究活動の成果を、広く還元していくことを目的として開設しています。
博物館職員と県民の方々が共に、この講座を通じて房総を再発見し、地域に立脚した新しいコミュニティづくりや地域の発展等に寄与したいと考えております。ふるってご参加下さい。

 

平成25年度千葉県立博物館セミナー「千葉学講座」

【会場】
千葉県立現代産業科学館 研修室
〒272-0015 市川市鬼高1-1-3 / 電話 047-379-2005

 

【日時】
平成25年10月26日(土)
各日13:00~16:20

※千葉学講座のチラシはこちら

 

平成25年度の講演内容

平成25年10月26日(土)
13:00~14:00 演 題   印旛沼の漁の風景
講演者 吉田 歩末(千葉県立房総のむら・嘱託)
印旛沼は水産物の宝庫であり、流域の人々が沼の地形を活かし、捕る魚の種類や季節に応じてさまざまな漁を行っていた。しかし昭和21年に始まった大規模な干拓工事により、魚種や漁獲量そして漁法などは大きく変化した。本講演では、印旛沼の漁業に焦点をあて、近世から現代までの漁法や漁具の変遷を追うと共に、現在も改良を重ねながら受け継がれ、続けられている漁についても触れていきたい。
14:10~15:10 演 題 小説『坂の上の雲』秋山好古と習志野原
    〜千葉の騎兵連隊の歩み〜

講演者 佐藤 誠(千葉県立中央博物館大利根分館・主任上席研究員)
司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』は近年、テレビドラマにも取り上げられ、注目を集めた。主人公の1人である秋山好古は、習志野に置かれた騎兵旅団の旅団長として明治36年に赴任し、現在の船橋市内に家族と共に住した。習志野原は、明治6年に明治天皇が初めての近衛兵による大演習を行った地で、日露戦争に参戦した騎兵旅団を世界有数の部隊に育て上げた地でもある。本講演では、この習志野原の騎兵旅団の歴史と秋山好古との関わりについて解説する。
15:20~16:20 演 題   飛べ!大空に一千葉と航空のかかわり一
講演者 長尾 諭(千葉県立現代産業科学館・主任上席研究員)
11/9(土)〜12/15(日)に開催する特別展に向けて、調査・研究した内容を紹介する。本特別展では、航空の歴史、空港の1日、とぶ科学、これからの航空技術等の紹介を行うが、本講演では、世界への空の玄関「成田国際空港」における1日の業務の流れの紹介や100年前に稲毛の海岸に飛行場があったこと、千葉県で活躍する航空機の紹介等千葉県に関わりのある事柄を中心に触れてみたい。

 

事業主体

千葉県立美術館 / 千葉県立中央博物館・大利根分館・大多喜城分館・分館海の博物館 / 千葉県立現代産業科学館 / 千葉県立関宿城博物館 / 千葉県立房総のむら(指定管理者(財)千葉県教育振興財団)