平成27年度

「千葉学講座」は、県内の博物館の研究員等が実施している調査研究活動の成果を、広く還元していくことを目的として開設しています。
博物館職員と県民の方々が共に、この講座を通じて房総を再発見し、地域に立脚した新しいコミュニティづくりや地域の発展等に寄与したいと考えております。ふるってご参加ください。

 

平成27年度千葉県立博物館セミナー「千葉学講座」

【会場】
千葉県立美術館講堂
〒260-0024 千葉市中央区中央港1-10-1 / 電話 043-242-8311

 

※千葉学講座のチラシはこちら

 

平成27年度の講演内容

平成27年11月28日(土)
13:00~14:30 演 題   “カタストロフ”かく語りき-サンゴの見た風景,そして,千葉文化を災害から守るシステム-
講演者 新 和宏(千葉県立中央博物館 自然誌・歴史研究部長)
過去に起きた生物の大量絶滅から導入し、房総半島南部域に分布する化石サンゴの古環境の話題、そして現在、千葉県において実践している自然災害から我々の身近な自然、歴史、文化資産を守り伝えるシステムの全容と、そのシステム構築に大きく起因する災害教育のあり方などについて、わかりやすく解説する。
14:40~16:10 演 題   利根川下流域の女人信仰と「間引き」
講演者 榎 美香(千葉県立中央博物館大利根分館主任上席研究員)
地区ごとの女性達が集まって安産を祈願する「犬供養」や、観音の厨子が広域の村々を巡回する習俗など、利根川下流域に見られるさまざまな女人信仰の諸相について現存資料により紹介し、その歴史的変容についても考察する。また同時に、千葉県の「間引き(子返し)」の実情についても女人信仰と関連付けて解説する。

 

事業主体

千葉県立美術館 / 千葉県立中央博物館・大利根分館・大多喜城分館・分館海の博物館 / 千葉県立現代産業科学館 / 千葉県立関宿城博物館 / 千葉県立房総のむら(指定管理者(財)千葉県教育振興財団)