令和3年度千葉学講座

「千葉学講座」は、県内の博物館の研究員等が実施している調査研究活動の成果を、広く還元していくことを目的として開設しています。博物館職員と県民の方々が共に、この講座を通じて房総を再発見し、地域に立脚した新しいコミュニティづくりや地域の発展等に寄与したいと考えております。ふるってご参加ください。

 

令和3年度 千葉県立博物館文化セミナー

【会場】
千葉県立中央博物館 講堂
〒260-8682 千葉県千葉市青葉町955-2
電話 043-265-3111

【日時】
令和4年3月6日(日)
13:00〜16:00(開場12:30)

【定員】
会場参加70名、オンライン配信100名(要事前申し込み) 聴講は無料です

【参加申込み】
令和4年2月6日より開始会場参加用フォーム】【オンライン参加用フォーム

※今年度の千葉学講座のチラシはこちら(2MB)(PDF文書)

【要旨集】
要旨集のダウンロードはこちら(944KB)(PDF文書)

 

プログラム

13:05~13:35

講演1 「房総半島の多様な海鳥」
中央博物館 平田和彦 研究員

太平洋に突き出した房総半島。岩礁、砂浜、干潟といった多様な環境からなる海岸線と、黒潮と親潮が出会う沖合には、多くの海鳥が生息しています。本講演では、房総半島の海鳥の多様性とその魅力について紹介します。

13:35〜14:05

講演2 「千葉県における地衣類相調査」
中央博物館 坂田歩美 研究員

千葉県立中央博物館では、千葉県に生育する地衣類のリストを完成させるため、開館以来県内各地で地衣類相調査を実施してきました。今回は、これまでの県内における調査の状況、分布について紹介するとともに、ウメノキゴケ科の種ごとの県内の分布について紹介します。

14:05~14:35

講演3 「干鰯の歴史と房総の繁栄」
関宿城博物館 榎美香 主任上席研究員

江戸時代、日本中がのどから手が出るほど欲しがった肥料、それは「干鰯ほしか」です。海が沸き立つほどイワシが獲れたという房総の海はまさに宝の山。イワシが支えた房総の海とそれを運んだ河川流域の都市の繁栄についてお話します。

14:50〜15:20

講演4 「漆芸家、佐治賢使の作品におけるデザインと技法について
千葉県立美術館 相川順子 上席研究員

佐治賢使ただし(大正3(1914)年~平成11(1999)年)は、漆芸で文化勲章を受章した工芸界の巨匠です。40歳から85歳で他界するまで市川市を拠点に制作した昆虫、風景、動植物など多彩なモチーフにおける斬新なデザインや高度な技法について考察します。

15:20〜15:50

講演5 「千葉県の土壌動物​」
中央博物館 萩野康則 自然誌・歴史研究部長

落ち葉の下にひっそりと暮らしている土の中の生きもの(土壌動物)の多様な姿や自然界での大切な働きについて解説し、これまでに分かっている千葉県の土壌動物に関する知見などを紹介します。

 

事業主体

千葉県立美術館 / 千葉県立中央博物館・大利根分館・大多喜城分館・分館海の博物館 / 千葉県立現代産業科学館 /千葉県立関宿城博物館 / 千葉県立房総のむら(指定管理者 (公財)千葉県教育振興財団)