No.338 2006/02/03(金)
プールのヤマアカガエル調査
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三島小学校のプールでもヤマアカガエルの産卵が始まった。この日、数えたらプールの底に11個の卵塊がみつかった。卵だけではなく、親ガエルも水底に潜っている。放課後、子どもたちに協力してもらってプールのヤマアカガエル調査を行った。 田んぼと違い、プールの水は澄んでいて泥もないので水底のカエルは簡単にみつかる。みつけたカエルを全部子どもたちに網で捕まえてもらい、オスメスを判別し、大きさを測定した。オスメスは前足の親指の付け根にある“こぶ”の有無でみわける。黒っぽい“こぶ”があるのがオス、ないのがメス(写真の矢印)。 | ![]() |
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![]() 黒っぽい“こぶ”のあるオス |
![]() “こぶ”のないメス |
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三島小の子どもたちはカエル捕りが上手い。頼むと、さっそく歓声を上げながらのカエル捕り大会が始まった。1時間ほどの間に捕まったのは合計36匹。オス34対メス2。2匹のメスはいずれも産卵を終えた後だった。オスたちは、氷点下に下がることのない水底で、産卵のためにやってくるメスを待っているのだろう。そして、メスはこの近くのどこかで寒さをしのぎながら産卵日和を待っているのだろう。子どもたちのおかげで興味深いデータを取ることができた。
(尾崎煙雄) |
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ヤマアカガエル Rana ornativentris(アカガエル科) |
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