No.436 2006/01/26(金)
ヒメツチハンミョウの越冬
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教室博物館のある三島小の旧校舎前にはプランターが並んでいる。いくつか動かしてみると青黒い甲虫(こうちゅう)が何匹も潜んでいた。ヒメツチハンミョウだ。見つかったのは全部で14匹。メスは11匹と多く、オスは3匹だけだった。 ヒメツチハンミョウは、プランターの足と足のすき間をうまく利用して部屋を作っていた。大抵は一匹づつだが、写真のように雌雄ペアで越冬しているものもいた。 図鑑には「秋の内に交尾する」と書いてあるが、このペアは交尾済みなのか、それともこの後暖かくなってから交尾をするのか、はたまた単に一緒の場所にいるだけなのか、興味深いところだ。 因みにツチハンミョウのなかまはカンタリジンという毒を含む体液を分泌する。素手では触らぬよう注意が必要だ。 (小田島高之) |
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![]() ペアで越冬中のヒメツチハンミョウ。オス(左側)の触覚は一部が肥大している。 |
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ヒメツチハンミョウ Meloe coarctatus(ツチハンミョウ科) |
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