No.692 2009/05/15(金)
賢い蜂か臆病蜂か?
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千葉市にある博物館の舟田池にかかる舟田橋の上でアシナガバチを見つけた。しかも、幼虫を捕まえて青虫の肉団子をつくっている最中だった。 シャッターチャンスと思った私は、部屋からカメラをとってきて慌てて撮影した。あとでパソコンの画面上でみると、幼虫の右端に脱皮殻のようなものが見えた。『もしかして脱皮中を狙ったのかな?なかなか賢いハチだ。』と思った私は、ハチ専門の学芸員にこの写真をみせた。 ハチの正体はキボシアシナガバチまたはコアシナガバチとのこと。両者の区別は腹部を背中側から見ないと分からないそうだ。このハチは臆病もので、ちょっとでも相手が抵抗すると逃げてしまうのため、脱皮中など身動きが取れないものを襲うそうだ。 この狩りのやり方を賢いというべきか臆病だと見るべきか。専門家の話を聞いて悩んでしまった。 (大木淳一) |
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キボシアシナガバチ Polistes mandarinus(スズメバチ科) コアシナガバチ Polistes snelleni(スズメバチ科) |
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