No.850 2010/06/25(金)
甌穴(おうけつ:ポットホール)
![]() |
清和県民の森、豊英ダムの上流の大戸場の滝周辺の淵ヶ沢を歩いてみた。カワニナ(写真1)が非常に多く、河床を歩く時は注意しないと片っ端から踏みつぶしそうで、実際、何匹も踏み砕いてしまった。滝の付近には、甌穴(ポットホール)が見られる(写真2)。甌穴は河床の岩石の割れ目や、弱い部分が削り込まれてできるという。川底にある程度のくぼみができると,水がそこで小さな渦を巻くようになる。小石などが回転しながら岩石を削り込んで、丸い穴になったものが甌穴である。写真の甌穴は深く掘り込まれているが、本来はもっと深かったものが、滝によって上半分が削られてしまい、半分程度の深さになってしまったものらしい。中にたまっている石も、現在甌穴を削っている石ではないようだ。 (加藤久佳) |
![]() |
|
![]() |
![]() 写真1 |
![]() |
|
![]() |
![]() 写真2 |
![]() |
|
![]() |
カワニナ Semisulcospira libertina(カワニナ科) |
![]() |
ニュース一覧へもどる |