No.863 2010/08/18(水)
クリオネのなかま
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七里川付近の黄和田層からは、翼足類の化石が比較的多く見つかる。翼足類は巻貝の1グループであるが、海底を這いまわる事をやめて、浮遊生活をするようになった連中だ。翼足をバタバタさせて泳ぐが、遊泳能力は低く、プランクトンとしての生活を送る。 もっとも有名なのが「流氷の天使」などと呼ばれているクリオネで、彼らは貝殻も無くしてしまったため、「ハダカカメガイ」の和名がつけられている。「ハダカ」ではさすがに化石には残らないが、薄くて壊れやすい翼足類の殻でも、外洋性の堆積物からはしばしば見つかる。外房の海岸では、現生の殻が打ち上げられる事もある。 (加藤久佳) |
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ヒラカメガイ Diacria trispinosa(カメガイ科) |
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