No.880 2010/10/01(金)
タマゴタケとドクツルタケ
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教室博物館に小学生がキノコを届けてくれた(写真1)。真っ赤な傘とまだら模様の柄、根元には白いつぼ。高さ15センチくらい。子ども達は、素手で直接触らないように木の葉でつまんで持ってきた。きっと毒キノコだと思って恐れたのだろう。たしかに見かけは毒々しいが、これはタマゴタケといって美味な野生キノコの代表だ。幼菌(写真2)を見るとタマゴタケの名の由来がわかる。まさに、卵から生まれたようなキノコ。 同じ三島小の敷地内で見つけた純白のキノコ(写真3)。タマゴタケと同じテングタケ科の仲間だが、こちらは猛毒のドクツルタケ。色彩を別にすれば両者の形はよく似ている。傘の裏側にかじった跡があった(写真4)。この猛毒キノコを食べる者がいるようだ。透明な粘液が付着しているところからみて、ナメクジかカタツムリの仲間がかじったのだろう。 (尾崎煙雄) |
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![]() 写真1 |
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![]() 写真2 |
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![]() 写真3 |
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![]() 写真4 |
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タマゴタケ Amanita hemibapha(テングタケ科) ドクツルタケ Amanita virosa(テングタケ科) |
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