No.895 2010/11/12(金)
アケビコノハ
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三島小学校の近くに住むNさんが教室博物館に来てくれた。Nさんは三島小卒業生K君のおじいちゃん。おみやげはこのイモムシ(写真1)。目玉模様が目立つ。じっと見つめられているようだ(写真2)。だが身体を伸ばせば意外に普通のイモムシの体型で、大きな目玉は腹部の側面にある斑紋だということがわかる(写真3)。これはアケビコノハというガの幼虫で、アケビの仲間の葉が食草。Nさんの庭のムベについていたそうだ。 |
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![]() 写真1 |
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![]() 写真2 |
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![]() 写真3 |
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いただいた幼虫は2日後に蛹になり(写真4)、その半月後に羽化した(写真5)。翅をたたんだ成虫は枯葉そっくり。アケビコノハの名の由来でもある。葉脈を思わせる模様といい、所々に散らした青緑の色彩といい、見れば見るほど芸が細かい。アケビコノハは成虫のまま越冬する。見事に化けたこの虫を森の枯葉の中から見つけ出すのは至難の業だ。 (尾崎煙雄) |
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![]() 写真4 |
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![]() 写真5 |
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アケビコノハ Eudocima tyrannus(ヤガ科) ムベ Stauntonia hexaphylla(アケビ科) |
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