No.915 2011/01/21(金)
ヤドリギ
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ヤドリギの目立つ季節になった。冬の落葉樹の枝に丸い影のようなヤドリギがついている姿をよく目にする(写真1)。遠目にもよくわかる(写真2)。ヤドリギは「宿り木」の名の通り、ケヤキをはじめとする落葉広葉樹に寄生する半寄生植物だ。他の植物から栄養を吸収すると同時に、自らも光合成によって栄養を生産できるので「半寄生」という。ヤドリギは落葉樹の枝に根を侵入させて寄生する(写真3)。常緑性で冬でも緑葉を着けているため、寄主の葉が落ちると目立つようになるのだ(写真4)。 冬にヤドリギが見つけやすくなることを利用して、ヤドリギの分布調査に着手した。慣れてくるとシルエットでも見つけることができる(写真5)。しかし、気をつけないと「ヤドリギモドキ」にだまされてしまう(写真6)。「ヤドリギモドキ」は私の名付けたあだ名で、その正体はカラスの巣だ。これが遠目にはヤドリギそっくりなのだ。さて、どんなヤドリギ分布図が描けるだろうか。 (尾崎煙雄) |
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![]() 写真1 |
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![]() 写真2 |
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![]() 写真3 |
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![]() 写真4 |
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![]() 写真5 |
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![]() 写真6 |
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ヤドリギ Viscum album(ヤドリギ科) ケヤキ Zelkova serrata(ニレ科) |
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