清和県民の森の管理事務所へ打合せに出かけたところ、地元在住のＵさんが鳥を撮影したということで写真を見せていただいた。見た瞬間にビックリ。くちばしが交差しているので、イスカのオスとメスだった。赤いのがオス（写真１）、暗めな黄緑色がメス（写真２）だ。イスカは冬鳥として日本へやってくるが千葉県では珍しく、博物館で把握している限りでは清和県民の森初記録だ。
　鳥専門の学芸員にこの写真を見せたところ、イスカの姿を遠くで見かけることはあったが、写真でくちばしが交差しているのが分かるくらい間近で見たことはないと羨ましがっていた。
　イスカを観察したＵさんは毎日清和県民の森を歩いているので、地道な観察が実を結んだことになる。さすがだな〜と感心した。
　（大木淳一）

　イスカ　Loxia curvirostra（アトリ科）