No.1716 2019/07/19(金)
ヒメトラハナムグリ
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清和県民の森にて。道脇のハルジオンの花に止まっていた小さな甲虫(写真1)。これはヒメトラハナムグリというコガネムシの仲間だ。 |
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![]() 写真1 |
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体長は12ミリほど。名前に「ハナムグリ」とつく甲虫は多いが、この虫は小さい方だ。そして、とても毛深い。胸や翅の背面には黄白色の長い毛が密生している。脚にも同様の毛が生えている。翅(前翅)はやや短く、腹部の後ろの方が露出しているが、その露出した腹部にも黒っぽい毛が密生している(写真2)。翅の後端には切りそろえたような白いブラシ状の毛が生えている。そして、写真には写っていないが、身体の下面にも長い毛が密生している。 |
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![]() 写真2 |
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つまり、この甲虫はほぼ全身が毛深い。哺乳類の多くは全身を毛に覆われており、ゆえに「ケモノ」とも呼ばれるが、ヒメトラハナムグリは甲虫界のケモノと言ってよい。ここまで毛深いことにどんな意味があるのだろう。 |
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ヒメトラハナムグリ Lasiotrichius succinctus tokushimus(コガネムシ科) ハルジオン Erigeron philadelphicus(キク科) |
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