2020/03/04(水)
ヒゲナガサシガメ
雨の中、林道沿いの植物を観察していたところ、アオキの葉の裏に細長い昆虫が隠れていた(写真1)。

- 写真1
全長3センチほど。これはヒゲナガサシガメの幼虫だ(写真2)。合わせて前方にまっすぐ伸ばした触角は体長(頭から腹部の後端まで)よりも長く、まさに「ヒゲナガ」だ。全身が薄緑色で、頭部、胸部、腹部の背面には赤や褐色の幾何学模様があり、手工芸品のような趣がある。

- 写真2
越冬したヒゲナガサシガメの幼虫は6月ころに成虫になる(写真3)。翅に覆われた成虫の背面は幼虫ほど美しくはないが、長い触角だけはそのままだ。

- 写真3 2015/06/06撮影
- ヒゲナガサシガメ Serendiba staliana(サシガメ科)
(尾崎煙雄)