2020/11/13(金)
三島小のアナグマ
この日の教室博物館は珍しく人で賑わった。人の居なくなったお昼のわずかな時間、虫探しから戻ってみると、ちょうど教室博の前をアナグマが歩いていた(写真1、2)。三島小は今年の3月で閉校となり、子供たちの姿は無くなった。その後もコロナで教室博物館は7月まで閉めていたので、アナグマにとってこの静かな校庭は、いつもの散歩道となっているのかもしれない。その静かな三島小に、この日は見知らぬ車が何台も止まっているものだから、臭い付けのためか次々と車に体を寄せてから去って行った。

- 写真1

- 写真2
校庭の周辺には人間の仕業では無い動物の痕跡があった。一つは食べ残されたカキの実(写真3)。湿地へと続く獣道の途中に落ちていた(写真4)。食べるならもう少しきれいに食べなさいよ、と思ったが、途中でお腹がいっぱいになったのだろうか。
2年前の11月にも、アナグマが校庭に落ちたカキを食べる様子が目撃されている(教室博日記No.1653)ので、もしかしてこれもアナグマの仕業かもしれない。

- 写真3

- 写真4
もう一つは、色と形からカラスウリと思われる実が半分に割られて校庭に落ちていた(写真5)。こちらは食べ残すことなく中味がきれいに無くなっており、もう半分はどこにも見当たらなかった。こちらは何者の仕業かわからない。旧三島小はいろいろな生きものに利用されているようだ。

- 写真5
- ニホンアナグマ Meles anakuma(イタチ科)
- カキノキ Diospyros kaki(カキノキ科)
- カラスウリ Trichosanthes cucumeroides(ウリ科)
(斉藤明子)