2022/07/22(金)
コブシの実に騙された
旧三島小にて。校庭の木に大きな虫こぶのようなものを見つけた(写真1、2)。

- 写真1

- 写真2
虫こぶはアブラムシやハチ、ダニなどの幼虫が寄生することで植物組織が異常に発達したもの。たいていこぶのようになるので、虫こぶと呼ばれる。これはなんと大きな虫こぶかと思い、中の虫を見たくなり教室博物館にひとつ持ち帰りカッターで割ってみた(写真3)。

- 写真3 これを縦に割ってみた
すると中から種のようなものが出てきた。これを見て、やっとこれは虫こぶでは無いことに気づいた(写真4)。

- 写真4 中から出てきた種
調べてみると、虫こぶだと思ったものはコブシの実だということを知り、自分の無知を恥じた。
コブシの隣にはエノキの葉に虫こぶがあった(写真5、6)。こちらは間違いなく虫こぶだ。フシダニ(ダニ目)の一種の幼虫が作ったもののようだ。

- 写真5

- 写真6
- コブシ Magnolia kobus(モクレン科)
- エノキ Celtis sinensis(アサ科)
(斉藤明子)