フィールドノート No.2249

 2024/09/13(金)

 ヤハズソウ

9月13日、教室博物館のある君津市清和小学校の校庭を巡る、春にはコケリンドウが咲き誇っていたグラウンドではヤハズソウが小さな花をつけている。夏も終わりが近づいてきた。ヤハズソウは、以前はハギ属に含められていたが、アジアと北米のハギ属が分かれるより前に分かれていたことが明らかになり、ヤハズソウ属として独立させる説が有力となっている。


  • 写真1 校庭からみる小学校校舎。手前にヤハズソウのピンクの花が点々と見える。青空に向かって伸びているのはシマスズメノヒエ。
  • 写真2 ヤハズソウの花。白くて小さな花びら(翼弁)二枚の間の茶色い袋が竜骨弁。この中に雄しべと雌しべが入っていて、昆虫が止まると飛び出す。よく見ると隙間から雄しべらしきものが見える。
  • 写真3 ヤハズソウの葉の先端と葉柄部分を引っ張ると、V字に切れる。

  • コケリンドウ  Gentiana squarrosa(リンドウ科)
  • ヤハズソウ  Kummerowia striata (マメ科)
  • ハギ属 genus Lespedeza(マメ科)
  • ヤハズソウ属 genus Kummerowia(マメ科)

(斎木健一)