2025/4/25(金)
花立塚群
君津市立清和小学校にある教室博物館に一番近い遺跡を訪ねてみた。それは墓地の中にあった。遺跡の名前は花立塚群。ちば情報マップの遺跡地図によると、中近世の塚として登録されている。中近世の塚と一口に言っても、一里塚や経塚、墳墓など様々な種類がある。花立塚群のうち第1号塚は円形で6.5×2mの規模として登録されている。この塚の上には石造物がある。それを見てみると文字が書いてあるようだが風化が進んでおり判読が難しい。さらによく見てみると貝化石があった。このような石材は房州石と呼ばれ、雨風により風化しやすい。そのため風化の度合いが時間の経過を表し、形あるもののはかなさを感じる。先人たちはどんな思いを込めて塚を築き、石造物を建立したのだろうか。
- 写真1 花立塚群第1号塚
- 写真2 塚の上の石造物
- 写真3 石造物の貝化石
(黒田篤史)