フィールドノート No.2397

 2025/9/26(金)

 ニホンザルの来館

 千葉県立中央博物館では君津市立清和小学校の敷地内で、月二回、教室博物館を開設している。第二、第四金曜日の11時から16時30まで開館しているのだが、今日は着席した11時すぎから閉館直前まで、ずっと若いニホンザルの視線を浴びることになった(写真1〜3)。房総半島には、ニホンザルの他に、施設から逃げ出したアカゲザルが生息している。このアカゲザルとニホンザルの雑種化が進み、純粋なニホンザルがいなくなってしまうのではないか、と心配されている。房総半島のニホンザルは、他からは独立した個体群なので、なんとか保護していかなければならない。君津市はアカゲザルとの雑種化があまり進んでいない地域で、写真のサルもニホンザルの特徴である短い尾がはっきり見えている(写真2,4)。

    写真1 教室博物館脇のビワの木から室内を覗き込む。
    写真2 教室博物館の北側に回って覗き込む。
    写真3 窓際まで接近して、中を伺う。
    写真4 短い尾は本ザルの特徴。
  • ニホンザル Macaca fuscata (オナガザル科)
  • アカゲザル Macaca mulatta (オナガザル科)

(斎木健一)