2025/11/17(月)
弁天山古墳
富津市にある弁天山古墳を訪れた。墳丘長は87.5mと推定される前方後円墳だ。富津市内にありながら、内裏塚古墳群からはかなり距離が離れている。時代的には、古墳時代中期で内裏塚古墳に近い時期にあたる。1975年度から1978年度にかけて整備され、現在の姿になった。この古墳の主体部である竪穴式石室に覆屋が掛けられており、その実物を格子越しにいつでも見学することができる。古墳の上に立つと見晴らしが良く、東京湾の入口にあたる浦賀水道が目の前に見える。海を意識した立地と考えてよいだろう。1929年に国史跡に指定されている。
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写真1 弁天山古墳を前方部側から眺める。
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写真2 弁天山古墳の石室。
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写真3 墳丘上からの眺め。対岸の三浦半島久里浜にある横須賀火力発電所の煙突が見える。
(黒田篤史)