「虎図」

紙・墨

浅井 忠
1902-07(明治35-40)年
133.2×121.8(cm)

屏風に墨一色で描いた作品です。人物、虎のいずれの表情も、一見滑稽味がありますが、俗気がなくさわやかな印象を受けます。浅井は日本画の研究もしましたが、自分は洋画家であり日本画は余技であるという態度を貫きました。きまりや義務から開放された、伸び伸びとした気分を感じさせる作品です。

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