-浅井忠の日本画・彫刻・工芸・図案-
 少年の頃に日本画を学んだことは、その後の浅井の画業に大きな影響を与えていたようで、四条派や琳派、狩野派など伝統的な主要画派のほか、庶民的な大津絵なども研究し、独自の画趣をもった自由闊達な作風を作り出し、生涯を通じて多くの日本画を制作しました。
 また、浅井は、ヨーロッパで見たアール・ヌーヴォーや日本の伝統的文様、または琳派などを取り入れながら独自の絵画的図案を創作しました。陶芸図案の研究団体・遊陶園、漆芸図案の研究団体・京漆園の結成などの活動を通じて、伝統にとらわれない図案の革新を目指しました。 さらに、多芸な京都時代には、数は少ないものの、土をひねって表情豊かで洒脱な彫刻も制作しました。
「田植之図」 「金州城外之図」 「狂女」 「もろこしと鳳仙花」
「虎図」 「農婦像」 「お福の像」 「ライオンの像」

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