千葉県の鋳金作家 
か とり ほつ ま  つ だ しのぶ

香取秀真と津田信夫
 千葉県には、わが国の近代金工史の先駆者として並び称せられる二人の作家がいます。
 共に幼年期を佐倉で過ごし、年齢も一歳違いで、ともに鋳金家として帝展の工芸部設置などに尽力した香取秀真と津田信夫です。
 しかし二人の作風は対照的であり常に比較して語られてきました。

 香取は、東洋や日本の古くからの形や文様、あるいは制作技術などの伝統に基づき、実用を重視し、時代感覚を加えた作品を制作しました。
 一方、津田は、ヨーロッパに留学し、アール・デコや構成主義などの新思潮に接し、モダンで自由な工芸品を制作する必要を説き、若い金工作家たちに大きな影響を与えました。

 この二人を中心として、日本の近代金工は、「伝統と革新」、「用と美」という課題のもとで発展してきました。
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香取秀真

津田信夫