《筋入花瓶》(すじいりかびん)


       制作年不詳 29.5×17.0cm

秀真は、「形状の輪郭美が第一義である」と述べている。日本では、昔から形は無装飾でシンプルなものを好んでいたと指摘している。この作品は、そのシンプルさをめざしたものであろう。秀真は、作家であるとともに、金工史の研究においても多大な功績を残した。このシンプルな造形は、その研究の成果から生み出されたものと思われる。