《瑞鳥飾三足炉》
(ずいちょうかざりさんぞくろ)


制作年不詳 17.0×12.7cm 

この作品は、株式会社「和光」の支配人であり、作家としても官展で活躍した山室百世が所蔵していたものである。瑞鳥(ずいちょう)は、鶴や鳳凰などのめでたい鳥をいい、昔から模様として好んで取上げられた。恐らくこの香炉の鳥は、鳳凰と思われるが、あまりにも単純化され、鳥の種別までは判別できない。炉の足も丸味をおび、秀真には珍しく作品全般にヨーロッパの影響が強く認められる造形となっている。