石川欽一郎 作

制作年不詳
紙・水彩
37.2×44.7(cm)

 石川の描く空は、筆に絵具を充分に含ませ一気に描くことが特徴である。そして、雲を描くには、「空が乾いたあとで、ライト・レッドのやうな赤味の色を薄く雲の部分にかけてもよく、若しそれでは雲が固くなり過ぎるやうならば、空がまだ乾き切らぬうちに、雲を暖調の色でうまく暈しても可い」と述べている。 

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