加藤源之助 作

1908(明治41)年作
紙・水彩
47.5×31.1(cm)

 加藤は、浅井忠の水彩画を最もよく継承したひとりである。この作品は、細部にこだわらず大まかな筆触で、奈良県初瀬の風景を描いたものである。透明水彩絵具の特質である透き通った、鮮やかな色彩で、秋に彩る山を描き、まさに浅井の水彩画の流れに位置する作品となっている。第10回関西美術会展に出品された。

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