太子講(タイシコウ)
【聖徳太子を職能神として信仰する同業の職人達が集まって、太子像を祀り、飲食、会合などを行う。】
 太子講は大工や桶屋、畳屋などの職人の間で行われる行事です。旧暦1月21日か22日に聖徳太子をお祀りします。その他にも全国的には下駄屋、指物師、曲物師、木型屋、鳶、左官、瓦屋、屋根葺き、建具屋、井戸屋、杣、樵、鍛冶屋、石工などの職人が太子講を行いました。
 この日は、「孝養像」と呼ばれる聖徳太子が16才の時、父の病気平癒を願い、髪をみずらに結い、柄香炉を持つ姿を掛け軸にしたものを飾り、お供えをします。この日に行われる講は飲食をしたりするほか、賃金の協定をしたり、様々な申し合わせをしたり、職人仲間の運営にとっても大切な日でした。
房総のむらで見られる展示
商家−畳の店
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