準備作業のようす 〈現地調査〉 その1

西表島での調査189月)
 中新世の中頃(約1600万年前)日本は熱帯だった!ということで,現在の熱帯地域がどんな様子なのかを観察するため,沖縄県の西表島(いりおもてじま)に行ってきました.
 観察のポイントは,マングローブ湿地と,そこに生息する動物たち.
また,化石でも多く見つかる大型有孔虫の仲間の“星砂”を採集しました.

  画像その1

満潮時の干潟とマングローブ湿地.
水面すれすれの平らな緑地は,すべてマングローブです.


 画像その2

干潮時の干潟で撮影中の加藤研究員.


 画像その3

マングローブ湿地のようす.
ヤエヤマヒルギ.タコ足状の根(気根)が特徴です.


 
画像その4

ヤエヤマヒルギの根っこの間には,キバウミニナがいっぱいです.


 画像その5

ヒルギシジミ発見!
どれだかわかりますか?

こたえは →こちら



 
画像その6

ヒルギシジミを掘り起こしてみました.
殻の大きさは約
10cm.これでも中の大くらいの大きさでしょうか.
味噌汁に入れてみたい!
・・・でもお椀には一匹しか入りませんね.


 画像その7

キバウミニナ(左)とヒルギシジミ(右).


 画像その8

こちらはマヤプシキの気根.
細いタケノコのような根が無数に顔を出しています.


 画像その9

ノコギリガザミのカップルに遭遇.
上にのってハサミを広げているのがオス.


 
画像その10

星砂海岸は西表島でも人気のビーチ.まわりは皆さん水着姿.
背中に少々冷たい視線を感じながらホシズナを拾う伊左治研究員.

西表島で採集してきたホシズナ(大型有孔虫)の拡大写真です.大きさは1〜2mm.
同じ種ですが,形(トゲの数)が異なるのは不思議ですね.

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