終了しました
平成19年度 企画展
 化石が語る熱帯の海

―1600万年前の日本―
 <会期> 平成19年6月30日(土)から9月2日(日)

 <会場> 千葉県立中央博物館 本館 企画展示室
                           企画展のマスコット ビカちゃん

パレオパラドキシア・・・・謎多き絶滅動物
福島県産の組み立て全身骨格 ・・・この標本については,産状模型を展示.
全身骨格は,岩手県と岐阜県産のものを展示.
 
 案内チラシはこちら
  表はこちら 裏はこちら  PDFファイルはこちら(約1.6MB)


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企画展ガイドブック 完売しました <(_ _)> 
 


              ---目次---

● はじめに ⇒こちら

   ◆
担当者のこころ
   ◆
ぜひご覧ください!
   ◆
担当者 インタビュー記事あり


● 展示の内容  ⇒こちら  

  <第1企画展示室>
   ◆中新世以前 「テチス海の東の果てに」
   ◆前期中新世 
「ビカリアの干潟」
   ◆中期中新世はじめ 
「1600万年前の熱帯の海」
   ◆中期中新世 
「寒冷化とその後の温暖期」
   ◆後期中新世 
「千葉にもあった?熱帯の海の証拠」
   ◆
「その後の日本と房総」

  <第2企画展示室>
   ◆「ちばで見つけた!私の化石コレクション」
     千葉産のサメの歯化石が大集合!

  <ホール>


● 展示物の紹介 ⇒こちら 
(別ページ) New 


● 企画展のようす

  <展示室のようす>
   ◆その1 オープンしました! こちら 
(別ページ) 

  <行事のようす>

   ◆その1 星砂を探そう
 こちら 
(別ページ)
   ◆その2 化石プレゼントデー ⇒こちら 
(別ページ) 
   ◆その3 化石のクリーニング ⇒こちら 
(別ページ) 
   ◆その4 折り紙で恐竜を作ろう ⇒こちら 
(別ページ) 
   ◆その5 化石発掘たいけん ⇒こちら 
(別ページ) 
   ◆その6 トークショー フタバスズキリュウの発見と化石少年の夢 ⇒こちら
(別ページ) 
   ◆その7 化石の模型を作ろう ⇒こちら
 (別ページ) New
   ◆その8 講演会「関東地方の地震の揺れを科学する」 ⇒こちら
 (別ページ) New
   号外1
サメの歯が見つかりました
 化石発掘たいけん ⇒こちら
(別ページ)
   号外2 3個目のサメの歯が見つかりました ⇒こちら(別ページ)
 New

● 準備作業のようす


  
<現地調査>
   ◆その1 西表島での調査 こちら
 (別ページ)
   ◆その2 富山市八尾町での調査
こちら (別ページ)

  <展示準備>
   ◆その1 化石のクリーニング⇒ こちら (別ページ)
   ◆その2 展示パネルの製⇒ こち (別ページ)
   ◆その3 展示作業⇒ こちら (別ページ)
   ◆その4 音声ガイド⇒ こちら 
(別ページ)


● 関連行事 ⇒ こちら 楽しいイベント盛だくさんです!

  <化石プレゼントデー>

  <体験イベント>
  <講  座>
  <トークショー>
  <展示の解説>

 ●開館時間・休館日・入場料 ⇒ こちら

 ●交通案内 ⇒ こちら

 ●問合せ先 
お気軽にどうぞ ⇒ こちら

 ※展示内容,関連行事等については,一部変更する可能性もございますのでご了承ください.

更新履歴
 8月24日 <行事のようす>に化石の模型を作ろう」を掲載 New
        展示物の紹介 に標本を追加 New
       <行事のようす>に号外23個目のサメの歯が見つかりました!」を掲載New
       <行事のようす>に講演会「関東地方の地震の揺れを科学する」」を掲載 New
 8月21日 8月26日講演会のちらし講師紹介を掲載
 8月11日 <行事のようす>に化石発掘たいけん」を掲載
       <行事のようす>にり紙で恐竜を作ろう」を掲載
       <行事のようす>にトークショー フタバスズキリュウの発見と化石少年の夢」を掲載
        展示物の紹介 に標本を追加 
 8月 8日<行事のようす>に号外1
サメの歯が見つかりました!」を掲載
 7月28日
 ミュージアムショップの案内を掲載 
      展示物の紹介 に標本を追加 
       <行事のようす>に化石プレゼントデー」を掲載 
       <行事のようす>に化石のクリーニング」を掲載 
 7月12日 <展示のようす>オープンしました!」を掲載
       <行事のようす>星砂を探そう」を掲載
       <展示準備>に「音声ガイド」を掲載
        関連行事に<展示の解説> を掲載
 6月29日 <展示準備>「化石のクリーニング」,「展示パネルの製作」,「展示作業」を掲載
        展示の内容
を追加・修正 
        ホールの展示物を掲載
 
        トークショーのゲストを追加掲載 
 5月14日 チラシを掲載 
      展示物の紹介 を掲載
      第二企画展示室の展示概要を決定
      関連行事の詳細を掲載
 3月28日 <現地調査>「西表島での調査」,「富山市八尾町での調査」 を掲載

        ページの体裁・構成の一部変更
 2月18日 <講演会>の演題を掲載
 1月24日 企画展「化石が語る熱帯の海」の展示予告ページ を新設

はじめに
担当者のこころ

 平成19年の夏,千葉県立中央博物館では,新生代第三紀,とくに中新世と呼ばれる時代(今から約2400万年前〜約600万年前)の化石の展示を開催しています.
 この時代には,日本が今よりもずっと暖かかった時期があったことが,色々な化石の研究からわかっています. 
 そのころの日本列島はどんな様子だったのか,どんな場所にどんな生き物が栄えていたのか,そして化石の研究から何がわかるのか,といったテーマを、たくさんの化石からわかりやすく説明します.
 そして,化石を身近に感じてもらうための,いろいろなイベントも開催中で,化石を採集して研究し,科学に新知見をもたらすチャンスは誰にでもある,ということを伝えたい・・・と願っています.

ぜひご覧ください

 子供から大人まで,また,化石愛好家の方も,そうでない方も・・・多くの方に楽しめる展示です.ぜひご覧下さい.

 期間中は,次のような体験イベントや講座も開催します.ご期待下さい.⇒ こちら

 ◆「化石発掘たいけん」 ・・・・10日間で40回開催!
 ◆「折り紙で恐竜を作ろう」
 ◆「星砂を探そう」
 ◆「化石の模型を作ろう」
 ◆「化石のクリーニング」
 ◆「化石プレゼントデー」

担当者 

 企画・制作  加藤久佳(資料管理研究科) を中心に,地学研究科ほか中央博の地学分野職員が総力を挙げて取り組んでいます.

( 中央博解説員ニュースレター「ちむず 14号」に加藤研究員のインタビューが掲載されています.)
  ⇒ こちら
 (別ページ)



 展示の内容 

 今から約1600万年前の日本はとても暖かく,日本中にマングローブ湿地が広がっていました.
 本展示では,その新生代第三紀の中新世(2400〜600万年前)という時代にスポットをあて,そのころの日本列島のようすと生きものについて,パレオパラドキシアビカリアをはじめ,豊富な化石資料をもとに,紹介していきます. 
 また,関連するそれ以前の時代と,現在についても触れます.
( ●は主な展示物です.)

<第1企画展示室>
中新世以前 「テチス海の東の果てに」

中新世の日本海の拡大
(高橋雅紀氏原図による)

 1 テチス海の東の果てにあった日本

   ・温暖だった始新世
   ・始新世末の寒冷化
   ・南北の違いがきわだつ漸新世の海

  
●始新世と暁新世の貝化石


  ●プロトプテルム(ペンギンモドキ)全身骨格

  カズハヒゲクジラの頭骨

    歯があるのにヒゲクジラ?


 2 日本海の誕生と拡大

   ・岩石の中の磁石が証明した日本の回転運動
   ・古地理復元のブレイクスルー
   ・岩石や地層の年代を決める
   ・微生物の化石から年代を決める


  ●日本海形成期の淡水貝類化石



前期中新世 「ビカリアの干潟」
ビカリア (岐阜県産)
このトゲトゲがカッコいい!

 1 ビカリアの干潟

   ・中新世の日本列島
   ・月のおさがり ―ウンチの化石ではありません―
   ・縄文人も大切にした?月のお下がり



  ●トゲトゲ巻貝ビカリアビカリエラ

  ●月のおさがり日のおさがり  
月のウンチ???



※企画展で使用している,ビカちゃん,パレオパラドキシア,デスモスチルス,カルカロドン・メガロドンの楽しいイラストは,土屋香さん製作です.




中期中新世はじめ 「1600万年前の熱帯の海」

 1 日本中から熱帯の海の生物の化石が

   ・1600万年前の貝化石の生態復元
   ・サンゴの化石
   ・甲殻類の化石
   ・爬虫類の化石

   ●1600万年前,日本が熱帯だったころの生き物たちの化石
    
(貝
カニサンゴ巨大スッポンほか

   ●マングローブの“住人” ヒルギシジミセンニンガイ

   ●ノコギリガザミオキナワアナジャコ

   ●ワニの歯  日本にワニがいた!?


 2 マングローブ花粉化石の発見 ―動かぬ証拠―

   ●化石が明らかにした,1600万年前のマングローブ林と現在のマングローブ干潟



 3 熱帯の海の広がり

   ・さまざまな貝類群集

   ●
日本各地のいろいろな貝化石


 4 不思議な海の哺乳類


   ・デスモスチルスとパレオパラドキシア
   ・不思議な歯で何を食べていたと思います?
   ・実際はどんな動物だったの?
   ・アショロアとベヘモトプス
   ・海に帰った哺乳類 ―鰭脚類―

   ●パレオパラドキシアの全身骨格(岩手県産),化石産状模型(福島県産)


   ●デスモスチルス類のレプリカ・化石多数

   ●ベヘモトプス
アショロアの頭骨

   ●
シガマッコウクジラの頭骨

   ●クロベガメ(ウミガメ)

 パレオパラドキシア頭骨 (福島県産.レプリカ)) の3面相 
すごい出っ歯です.

 5 陸の様子


   ・台島型植物群
   ・結構いろいろいたみたい,陸の哺乳類

   ●1600万年前の植物化石

   ●中新世のゾウサイシカ化石   
日本にもゾウやサイがいた!?


 6 深海の様子

   ・1800万年前の深海底の様子
   ・深海鯨骨群集

   ●たいへん保存状態がよく珍しい,深海の生きものの化石(深海魚ウニヒトデなど)

   ●シロウリガイが付着したクジラの脊椎骨の化石



中期中新世 「寒冷化とその後の温暖期」

ビカリアとセンニンガイ
の密集塊
 (鹿児島県産)
 愛好者夢の標本.実物はすごいきさです. 

 1 最温暖期の後の寒冷化


   ・塩原型動物群


 2 中期中新世末の温暖期


   ・茎永動物群

   ●ビカリアセンニンガイの密集塊


   ●加藤・川井のクリーニング作品








   ●カルカロドン・メガロドンの歯化石コレクション ・・・これは凄いです.保証します.

※カルカロドン・メガロドン(Carcharodon megalodon)の分類については,カルカロクレス属(Carcharocles)とする見解もあります. 

カルカロドン・メガロドンの歯 (宮城県産)
恐竜の歯に負けていません.すごい迫力です.
企画担当者の加藤研究員採集.日本最大級のメガロドン !? というわけで,画像も最大級で.
本人は,最大級ではなく最大ではないか,と密かに自負しているようですが・・・
この自信を砕く標本をお持ちの方は,お知らせください.・・・それもぜひ展示させてください.



後期中新世 「千葉にもあった?熱帯の海の証拠」

 1 中新世最後の温暖期


   ・宮崎層群の化石
   ・青麻層と落合層の化石


   ●サンゴカニの化石

   ●九州最大級?のカルカロドン・メガロドン

   ●サメの歯脊椎骨化石


 2 千畑の海の古生物たち    千葉からもメガロドンの歯化石が!

   ●絶滅した巨大アオザメイスルス・ハスタリスの一匹分の歯

   ●サメの歯,オットセイカニオウムガイオキナエビスなど化石標本多数



「その後の日本と房総」

 1 その後の日本と房総

   ・その後の温暖期
   ・現在の房総の海
   ・化石を調べるということ






<第2企画展示室>

「ちばで見つけた!私の化石コレクション」
  千葉産のサメの歯化石が大集合!
 ●化石愛好家から,選りすぐりの標本をお借りして展示します.



<ホール>

  ●絶滅した巨大鮫カルカロドン・メガロドンの2m近いアゴ模型

   本物の歯化石を使用.前に立って記念写真をどうぞ!

  ●パレオパラドキシアの全身骨格(岐阜県産)

  ●デスモスチルスのCGによる歩行復元



 関連行事  


<化石プレゼントデー>


7月7日(土),14日(土)  行事の様子は ⇒こちら

両日とも 10:00〜 当日先着100名



<体験イベント>
 さわってみよう!やってみよう!


当日申し込みができます(当日先着順).
※9:00から事前に全ての回の整理券を配布し,定員に達し次第受付を終了する予定です.

化石発掘たいけん 運がよければサメの歯も!   行事の様子は ⇒こちら
 8/4,5, 11,12, 18,19, 25,26, 9/1,2 (土・日)
 各日とも4回  各回定員20名
 1回目10:00〜10:45  2回目11:15〜12:00 
 3回目13:30〜14:15  4回目14:45〜15:30

星砂を探そう  行事の様子は ⇒こちら
 7/8(日),15(日),21(土),8/14(火)
 各日とも2回  各回定員20名
 1回目11:00〜12:00  2回目13:30〜14:30


折り紙で恐竜を作ろう  行事の様子は ⇒こちら
 7/29(日) 
 1回目10:00〜12:00  2回目14:00〜16:00  各回定員40名
 講師:木村 哲夫
さん (折り紙作家)


<講  座>
子ども体験教室


事前に申し込みが必要です.申込み方法は⇒こちら

化石のクリーニング  行事の様子は ⇒こちら
 7/22(日) 10:30〜15:30
 対象:小学生を含む親子 30組


化石の模型を作ろう  行事の様子は ⇒こちら
 8/15(水) 9:00〜16:00 (9:00〜と13:00〜の2回に分けて開催)
 対象:小学生以上  定員40名


<トークショー>
自然誌シンポジウム



フタバスズキリュウの発見と化石少年の夢  行事の様子は ⇒こちら
  豪華ゲストと化石少年たちによる夢のトークショー!
  7/28(土) 13:00〜15:00 定員200名(当日先着順)

  ゲスト
  鈴木 直
さん フタバスズキリュウの発見者

  佐藤たまきさん(東京学芸大学) 【学名「フタバサウルス・スズキイ」の名付け親

  真鍋 真さん(国立科学博物館) 【古脊椎動物学のご意見番

  伊藤恵夫さん 【知る人ぞ知る“恐竜学最前線”のライター
 

<講 演 会>


各日とも 13:30〜15:00 定員200(当日先着順)

関東平野の地震の揺れを科学する ―日本海の拡大期にさかのぼって―
  7/16(月祝)  行事の様子は ⇒こちら
  講 師:高橋 雅紀さん (産業技術総合研究所 主任研究員)

日本が熱帯だったころ ―1600万年前の海と陸―
  8/5(日)
  講 師:糸魚川 淳二さん (名古屋大学名誉教授)

カバはワニのように歩けるか ―デスモスチルスの謎―
  8/26()
  講 師:山崎 信寿さん (慶應義塾大学教授)
 
 講師の
山崎信寿さんは,人間工学や生体力学の観点から,人や動物の構造や,歩行など運動メカニズムの研究をしています.
 研究室では,解剖学や人間工学に基づいた,
ペッドいすクツなどを開発していますが,また同時に,絶滅動物の歩行復元などもテーマとして研究しています.
 今回は,
デスモスチルス恐竜などの絶滅動物が,生体工学の立場からどのように復元できるのか,わかりやすくお話しいただきます.


<展示の解説>


企画展及び企画展関連の展示の解説をします.
各日とも 14:30〜(30分程度). 定員はありません.

7/14(土),15(日),16(月祝), 21(土),22(日), 29(日),
8/4(土), 12(日), 19(日), 
9/1(土),2(日)


《 開館時間 》
午前9時から午後4時30分まで(入場は午後4時まで)
(7月21日から8月31日の間の土曜・日曜日と8月13日(月)から16日(木)は,午前9時から午後5時30分(入館は午後5時)まで. ただし,生態園は開園時間を延長しません)
《 休館日 》
 毎週月曜日.(ただし,8月13日は開館します)
《 入場料 》 (括弧内は20名以上の団体料金)
一般:500円(400円) 高校・大学生:250円(200円)
 ※次の方は入場無料が無料です.
  ・中学生,小学生,学齢未満児
  ・65歳以上の方(年齢を示すものをご提示ください)
  ・身体障害者手帳・精神障害者福祉手帳・療育手帳をお持ちの方
   (手帳をご提示ください)及び介護者

《 交通案内 》  くわしい交通案内はこちらへ  
○電車・バスをご利用の場合
千葉駅(JR総武線・京成線)から
東口7番乗り場[時刻表] 京成バス「大学病院」「大学病院・南矢作」約15分.バス停「中央博物館」下車,徒歩7分.
東口6番乗り場[時刻表] ちばシティバス「川戸都苑」行き約15分.バス停「中央博物館」下車,徒歩7分.
東口2番乗り場 [時刻表] 千葉中央バス「中央博物館」行き約20分.バス停「博物館・文化ホール」(終点)下車,徒歩1分.
蘇我駅(JR京葉線・内房線・外房線)から
東口2番乗り場 [時刻表] 小湊鐵道バス・千葉中央バス「大学病院」行き約15分.バス停「中央博物館」下車,徒歩7分.
千葉寺駅(京成千原線)から
徒歩約20分(上の蘇我駅からのバスはすべて千葉寺駅を経由します[時刻表]).
車をご利用の場合
京葉道路「松ヶ丘」インターから約5分.中央博物館は「県立青葉の森公園」の中にあります.自動車でお越しの方は「市立青葉病院」方面の「青葉の森公園北口駐車場」をめざしてください.
《 問合せ先 》
千葉県立中央博物館 〒260-8682、千葉市中央区青葉町955-2 
電話:043-265-3879:地学研究科 ファクシミリ:043-266-2481
http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/       先頭へ戻る

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