準備作業のようす 〈展示準備〉 その3

 展示作業 
 企画展の準備は,企画の決定から約3年あまりの長い道のりでした.そして,開催が近づくにつれて作業量が増えていき,企画展会場での具体的な展示準備作業は,開催の約1ヶ月前,直前の展示会が終了し,その片付けと同時に始まりました.
 パレオパラドキシアの全身骨格や約2メートルもあるメガロドンのアゴなどの大型の展示物については専門の業者さんに頼んで設置してもらいましたが,他はほとんど全て展示担当の職員が自ら行いました.
 というわけで,企画展開催の直前1週間あまりの,あわただしい展示作業の現場をのぞいてみました。

  画像その1

6月22日,企画展開催の8日前.
展示室中央付近で,展示業者によるパレオパラドキシアの復元全身骨格の設置作業が行なわれていました.

  画像その2

6月22日深夜,開催7日前に日付が変わるころ.
展示ケースの中は,パネルは設置されていますが標本はまだ半分程度.フロアはまだ雑然としています.
矢印は,頭をかきながら去ってゆく加藤研究員.休日返上で連日遅くまで頑張っています.この日は朝の5時まで作業とのこと(疲れがたまっているせいか,少々映像が不鮮明です.)


 画像その3

6月22日の「熱帯の海の広がり」の展示ケース.標本はまだ並んでいません.


 画像その4

6月24日,開催6日前の展示ケース.
キャプションとフエルト付き展示台がならべられました.


 
画像その5

6月26日.開催4日前の展示ケース
ようやく標本が並べられました.
展示ケース内で標本を配置する加藤研究員.台の下にピンをさして傾きを調整しています.

標本の配置は,加藤研究員がほぼ1人でこなしました.


 画像その6
開催前日,6月29日午前9:28の展示ケース.
標本とキャプションの配置がようやく終了しました.



 画像その7

6月25日.開催5日前.
この日は地学科を中心に,多くの職員が出て展示作業を行ないました.
金づちを使って虫ピンでパネルを壁面に固定する高橋研究員と八木研究員.







虫ピンは側面に斜めに差し込んでいます.
仕上がりは人により上手・下手があるようです.会場でこっそり確認してみてください.


 画像その8


6月28日,開催2日前.
地元のテレビ局が取材に訪れました.

展示物の配置はほぼ終わりましたが,まだ多くの箇所で調整・修正が必要なようです.
開催前日の内覧会に間に合うでしょうか.

 画像その9


同じく6月28日.
こちらは第2企画展示室.ほぼ準備完了です.
ライトを調整しているのは伊左治研究員.
テレビ局が取材しているのは「ザ!鉄腕!DASH!!」で発掘され,いわき市に寄贈されたクビナガリュウの化石です.あの有名タレントの発掘した脊椎骨も.

 画像その10


開催前日の6月29日11:06.
ついにウォールケースのガラスが閉められました.

 画像その11


6月29日11:23.
ガラスの汚れを丁寧にふき取る御巫研究員.

 画像その12


6月29日11:38.
展示品の微調整を川井さんに指示する加藤研究員.

 画像その13


6月29日12:12.
展示作業終了.午後の内覧会の開催になんとか間に合いました.
今回の展示は,展示された化石標本の数がとにかく多く,大変でしたが,その分見ごたえがあります.内容も豊富で充実.解説は,簡潔で読みやすいです.

手前味噌ですが,なかなかの出来栄えです!乞うご期待!!

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