春の展示 千葉県立中央博物館

持ち込まれたケモノたち
ー 外来動物がおびやかす地域の自然 ー

会期:平成16年3月20日(土)〜5月9日(日)
会場:本館企画展示室 
 
外来生物とは、本来は生息していない地域に人間によって持ち込まれた生き物のことです。
身近な存在である一方、人間生活やもとからの自然に深刻な影響をもたらすことも多いので、近年、世界的な問題になっています。
この展覧会では、千葉県のケモノを中心にさまざまな外来動物を紹介します。
「どんなのがいるの?」「何が問題なの?」、そのような興味や疑問をもたれた方、ぜひぜひ見に来てください。


ハクビシン
(東南アジア・中国・台湾原産)
SARSで一躍有名になりました。じつは千葉県にもたくさんいます。
君津市にて。撮影:大木淳一
●各地の外来ケモノが一堂に
   
千葉県をはじめ、日本各地の外来のケモノを多数の剥製や写真などで紹介します。  
よく似た在来のケモノの剥製とも比較できます。ケモノ以外にも、ブラックバスなどの魚、カミツキガメ、外国産クワガタなども紹介。お子様から専門家にまで見応え十分! 

●何が問題?外来動物

奄美大島のマングースや、放逐されたペット動物、ブラックバスなどがどういう問題を引き起こしているのかを紹介します。
小笠原諸島のヤギ、千葉県のアカゲザル、  カミツキガメについては、ビデオ映像もご覧いただけます。
●千葉県の外来ケモノ事情 早わかり
   
アカゲザル、キョン、アライグマなど、千葉県に生息する12種の外来哺乳類については、剥製や写真とともに分布図などで最新の状況を解説します。
「エッ、こんな動物が千葉の山に!」と、きっとびっくり……


   キョン (中国・台湾原産)
小型のシカ。房総半島で数百頭が野生化しています。写真は、千葉県立中央博物館所蔵の剥製。

  アライグマ (北アメリカ原産)
ペットとして飼いきれずに捨てられ、日本各地で野生化しています。
君津市にて。撮影:鎌田貢司郎

●あなたもひとこと御意見を!


「あなたはどう考える?」コーナーでは、外来種問題についての様々な意見を示しながら、御来場の皆様にも意見を投票してもらいます。

●日曜祭日には担当学芸員による展示解説も
   
哺乳類学の専門スタッフが、展示をわかりやすく解説します(3月21日、4月4・11・18・25・29日、5月1〜5日、各14時から45分間)。
 
 
●ブックレットもつくりました!
   
御来場の方には、千葉の外来哺乳類の全種の特徴・現状・問題点などを詳しく解説した解説冊子「千葉の外来哺乳類」(A4, 16ページ)を差し上げます (無料)。展示後もきっと役にたちます。


 

     アカゲザル 
   (南アジア・東南アジア・中国原産)
房総半島の南端で100頭ほどが野生化しています。在来のニホンザルとの交雑の危険性が現実化しています。
白浜町にて。撮影:相澤敬吾

交通案内  くわしい交通案内はこちらへ
○ 電車・バスを御利用の場合
・千葉駅(JR・京成)東口7番乗り場から京成バス「大学病院」「大学病院・南矢作」行き約13分.「中央博物館」バス停下車,徒歩約7分.
・蘇我駅(JR京葉線・内房線・外房線)東口2番乗り場からバス「大学病院」行き約10分.「中央博物館」バス停下車,徒歩約7分.
・京成千原線千葉寺駅下車,徒歩約15分(蘇我駅からのバスは千葉寺駅を経由します)

○ 車を利用の場合
・京葉道路「松ヶ丘」出口から車で約5分.

問い合わせ先:千葉県立中央博物館 環境科学研究科  
〒260-8682 千葉市中央区青葉町 955-2  
電話:043-265-3111(館代表),FAX:043-266-2481  

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