トピックス展 展示紹介 千葉県立中央博物館

トピックス展は、世の中の動き、季節の運行などにあわせて、
随時行っている小展示です。
来館のついでにどうぞ、見ていってください。


「これがアスベストだ!」
アスベストが最近話題になっています。 自然の産出状態の鉱石標本をおみせします。 また、「千葉県でもアスベスト が出る ! 」のを知ってましたか。千葉県産の標本をお見せします。
 会 期:2005年7月9日(土) 〜 9月30日(金) 
 会 場:本館2階 地学展示室前の廊下
 担当者:地学研究科 高橋直樹
 アスベストについて
  1.アスベスト とは
石綿(いしわた、せきめん)ともいいます。
もともとは天然に産する鉱物で、いくつか種類があります。もっとも一般的なものは蛇紋石の一種のクリソタイル(白石綿、温石綿)という鉱物で、主に蛇紋岩中に脈状に産出します。ひじょうに細い管状の結晶が集まって、繊維状になっています。

 2.房総半島のアスベスト
千葉県でもアスベストが産出する! 
といったら驚かれるでしょうか。房総半島南部の嶺岡山地には蛇紋岩が分布しています。これらの中に、時折、アスベスト(クリソタイル)が認められます。
量的にはそれほどでもありませんので、人体に影響はほとんどないでしょう。
 展示資料
  ・アスベスト標本(鈴木敏明コレクション) 6点
  ・アスベスト標本(千葉県鴨川市産) 2点
  ・マントルかんらん岩標本 1点


 アスベスト標本 

 フィリピン産




白い脈がアスベスト。
脈の中が縦に繊維状になる。
緑色がかった母岩の部分は蛇紋岩。

標本の大きさ:縦約10cm

 アスベスト標本:

 鴨川市二子産

白い脈がアスベスト。
脈の中が縦に繊維状になる。緑色がかった母岩の部分は蛇紋岩。
標本の大きさ:
 縦約5cm

 同上 (拡大)

細いが、繊維状の筋がある脈が見えます。

産出地は、嶺岡山の嶺岡中央林道沿いです。
稀にしかないので、簡単には見つかりません。

問い合わせ先:千葉県立中央博物館 地学研究科
〒260-8682 千葉市中央区青葉町 955-2
電話:043-265-3879

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