3.幕張―貝の剥き身づくりとカワナの利用― 貝の剥き身づくり、バンド海苔をつくる
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 幕張は東に花見川、西に浜田川が流れ、南には魚介類豊富な干潟が広がる海辺の村でした。
 現在は、埋め立て地に幕張メッセ、マリンスタジアムなどがならび、かつての海辺の村は消失しました。わずかにかつての海岸線付近の古い神社が漁村だったころの面影をとどめています。
    
コアカを剥(む)
写真番号maku001
剥き身(むきみ)づくりの作業小屋
 写真番号maku003
    
 幕張 −貝の剥き身づくり− 浜で採れた貝を剥き身にして出荷することも多く行われました。
 貝は問屋の庭先に設けられた作業小屋で剥き子と呼ばれる女性達が剥きました。
 剥き身にする貝の種類は、ハマグリ、アサリ、アオヤギ、アカガイ、コアカ、シオフキなどでした。
 剥き身は生のまま出荷することから作業は冬が中心でした。
 剥き身づくりは幕張、船橋の他、浦安が特に有名でした。
カワナを干す様子
写真番号maku005
カワナを積む船
写真番号maku007
カワナの船からの水揚げ
写真番号maku008
           
バンド海苔(のり)の製造風景
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 幕張 −カワナの利用− 幕張から検見川周辺では、カワナ(和名アナアオサ)と呼ばれる海草が春先の南風によって岸辺に流れ着きました。
 海辺の村々ではこれをとり、バンド海苔と呼ばれる食品や肥料、飼料として利用していました。  海岸に近い旧国道14号線の両側には、バンド海苔を干す光景が多く見られました。

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