No.3 タマゴタケモドキ
 Amanita subjunquillea
ハラタケ目,テングタケ科,
テングタケ属


プロフィール黄色い可憐なきのこであるが猛毒である. 県内では,泉自然公園,市原市民の森,清澄等で発生が確認されている.

見分け方キタマゴタケに類似するが、ひだが白色で傘に条線を欠く点,つぼが膨らみ上部が柄からやや遊離する点などで区別される.
発生時期と生態やや稀なきのこで人里には少ないが,市原市民の森,清澄,清和県民の森などには時に発生する.
中毒のタイプA致命的な毒
毒成分アマトキシン系毒素で,下記の事故の場合患者の尿からα―アマニチンが検出されている.
1994年10月10日
長生郡長南町笠森寺
スダジイ林
中毒例1989年9月の北海道の一家3人の中毒例では,食後2時間後腹痛,嘔吐,下痢で病院に行ったが,きのこ中毒と気づかなかった.一時回復したものの,5日後に夫が妻と子の意識低下に気づき病院に運んだが,8日目に妻(40歳)が,15日目に長男(15歳)が肝・腎不全で死亡した.解剖所見の結果,劇症肝炎,肺うっ血,肺化膿症,腎臓と脾臓のうっ血,脳軟化症などが見られた.文献:川瀬勇・白川博久・渡辺正基(1992)タマゴタケモドキによる食中毒死亡事例と同菌の北海道における分布状況.日本菌学会報 33: 107-110.

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