No.49(歴史ー1) 中央博資料百選  

  浅間山古墳石室出土遺物  

 浅間山古墳は、国史跡である龍角寺古墳群・岩屋古墳中最大の墳丘で、全長約78mあり、7世紀第1四半期の終末期前方後円墳です。墳丘は三段築成され、筑波変成岩の構築材で作られた石室が後円部南側にありましたが、埴輪・葺石は検出されていません。石室からは、金銅製冠飾、銀冠、銀製飾り金具、金銅製装身具、金銅製馬具、鉄製小札など数多くの遺物が出土しています。浅間山古墳は日本最大級の方墳である一辺約80mの岩屋古墳に先行する古墳として位置づけられ、「印旛国造」との関係が注目されています。出土遺物は、千葉県指定有形文化財に指定され、当館が所蔵しています。

間山古墳出土遺物(「房総の歴史」展示室)
浅間山古墳出土遺物(「房総の歴史」展示室)

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