No.52(歴史ー4) 中央博資料百選  

  笠森寺模型  

 長生郡長南町にある笠森寺観音堂を周囲の環境と共に忠実に復元したジオラマです。坂東三十三霊場の第三十一番札所であり、巨岩上に建立された観音堂は16世紀末の建立で四方懸造りという、国内でも稀有な建造物です。正面五間、側面四間の堂で、中央を前後に仕切り、前半分が白木造りの外陣、後半分が彩色を施している内陣です。
また、笠森寺所有である「鋳銅孔雀文磬(応永三十三年在銘)」「鋳銅鰐口(応永三十四年在銘)」が昭和三十六年に千葉県指定有形文化財に、「鋳銅唐草文釣燈籠(室町時代)」が昭和四十三年に重要文化財に、それぞれ指定され、磬・鰐口・燈籠(1点)を当館が受託しています。

笠森寺模型(「房総の歴史」展示室)
笠森寺模型(「房総の歴史」展示室)

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