No.028 2002/03/18(月)

 つくしんぼ


 つくしんぼが顔を出した。

 「つくしはすぎなの子」などといわれることもあるが、つくしんぼの正体はスギナの胞子葉だ。スギナはトクサ科に属するシダ植物。

 花の咲かないシダ植物は胞子で増えるのだが、シダの仲間には胞子をつけるために特殊化した葉、すなわち胞子葉を持つものがある。“つくし”も胞子葉なので、てっぺんの松かさ状の部分からホコリのように細かい胞子を飛ばしている。

 もう少しするとスギナも顔を出し始めるので、土を掘ってみるとスギナと“つくし”が地下茎でつながっているのがわかるはずだ。

(K)


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